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おかしまつり

最近はA.B.C-ZとPerfumeが半々

上山涼を演じる戸塚祥太に打ちのめされた

A.B.C-Z

ネタバレしてるので未視聴の方は見ないことをおすすめします。

 

 ネタバレと書いてはいるものの、ストーリーに関しては、物語のオチになるエッセンスがドラマ放送開始前から公式HPで発表しちゃうポンコツぶりだったし、上山涼くんだと気付く決定打が箱庭だったことに対して自分の中でなんとなくすとんと落ちてこないので割愛する。純粋に、戸塚祥太を通した上山涼としての演技が素晴らしかった感想を記録しておきたい。

 

昨日今日の癒し屋キリコを見て、自分が思っていたよりも戸塚祥太が俳優としての可能性がとんでもないということに気付かされた。特に今日の30分は常に殴られたような衝撃を受け続けた。こんなバイアスがかった見方をしていたことを告白するのも恥ずかしいぐらい、「ジャニーズの演技だから」と思って軽く見ていた自分を恥じたい。

ここ2か月と少しA.B.C-Zを追いかけているだけでも、戸塚祥太はそこまで露骨に感情を表に出さない人だ、という印象があった。そんな彼があんなに感情をむき出しにする人間を演じていることに、演じられることにまず驚いた。穏やかで、寡黙な人間を演じているものだという先入観を持ちすぎていた。今の今までの上山涼が一貫してクールな人間だったがために、今日の感情が爆発した上山涼の衝撃は私の中でずっと大きい。けれど、そんな人物像やバックグラウンドを抜きにしても今日の演技は素晴らしかった。

大きく揺れる感情の波を、震える手や低く冷たい声色、眉をひそめた表情で魅せる演技を見て、戸塚祥太は全身で上山涼を表現しているまさに「俳優」なのだと気付かされた。目を大きく見開いて険しい表情でキリコさんと対峙する涼くんから、殺してもいいと言われた後に「なんでだよ!」と叫び、キリコさんに抱きしめられ癒される涼くんへの表情と雰囲気の変化と、涙を流しながら話す涼くんの喉が震えているところに涼くんの天涯孤独で生きてきた壮絶な過去が見えたような気がして胸がひりひりした。

そこまででもう立ち上がれないくらい戸塚祥太の演技に打ちのめされたのだが、バイクに乗って大声で叫び、海を見つめる上山涼くんはもうさっきのどの顔とも違う顔をしていた。なんなら、さらに誕生日カードが届いた後のカットでもまた違う表情をしていて、俳優・戸塚祥太の持っている表情の多さを改めて見せつけられた気がした。

このドラマは戸塚祥太が出ていなければ絶対見ていなかったし、なんならキリコさんの誇張されたキャラクターが苦手で毎日見るのも挫折しそうになったけれど、この2話を見ていると見続けた価値があったなと思った。序盤から今日までの無口でクールなキャラを貫き通すだけなら、本人がやりたいと言っている演技のお仕事が頂けるのは嬉しいけれど、戸塚祥太がこの役を演じる必要なんてないんじゃないか、と思っていた。けれども今日の話を視聴した後にはキリコさんの過去とも繋がる物語のキーパーソンとなる重要な役を演じられていることに、それを任せられていることがいかに誇らしいことなのかわかった気がした。

怒られるかもしれないが、Twitterで「戸塚祥太に助演男優賞を取ってほしいのでぜひ投票を!」というツイートが回ってきたとき、いくら好きでファンでも有名になってほしくても、自分が心を打たれる演技を見ていないのに投票することはできないな、と思っていた。だけど今なら、自信を持って投票できる。私は戸塚祥太の演技が好きだ。