2019年総括

世的な年末のせわしなさを特に感じることなく、ただなんとなく「年末」というワードに浮き足立って、ちょっと家の掃除をしてみたり、「年内にできることは終わらせたい」と思って仕事納めをしたりして今日を迎えた。

気付いたら齢は26を迎えており、自分が思っている大人の像とはかけ離れた場所にいると思う。小学生のときのプロフィール帳には26歳で結婚したい!とか書いてたもんな。懐かしい。年々1年が過ぎる体感速度は早くなるよ、という言説を聞いていたけど、確かにそうだった。今年は特に四季を感じるイベントへの関心が薄れていたな。


年初、会社の同期と一緒にライブを観に行った。
ソーコアファクトリーで初めて観たパソコン音楽クラブがべらぼうによく、そこからDTMにお世話になる1年になった。大学時代からtofubeatsは聴いていたけど、周辺の交友関係とかレーベルのことなんて全然知らなかったな。ここ数年、今まで聴いていたインディーズバンドとかあんなに好きだったPerfumeの音楽たちは、ちょっと自分の人生とは合わなくなってきるなと感じて路頭に迷っていたので、そのフラストレーションが解消された上に、久しぶりに新しい音楽を探す楽しさを思い出せた。


春、何度か自分の身の振り方を考えさせられる機会があった。
自分には「ちょうどいい」協調性がないなと思った。複数人で合意を取るとき、「なんでもいい」と任せるか、「ここに行くぞ!」と引っ張るかのバランスをとるのが下手だ。海外旅行で新しい自分なんか微塵も見つけられなかったけど(そもそも探しに行っていない)、元来の自分の悪いところは相手の反応からすごく見えた。そういう意味ではよかった。
社交的ではないので、年々相互に関心を持っていると自信を持って言える友人が減っているように感じる。
いつかクリーピーナッツのANN0で、「学生時代の友人ストックからあとは減っていくだけ」みたいな話をしていて、まさにそうだなと思ってしまったことが悲しい。学生時代の友人や会社の同期以外で友人ができやすい機会なんてそうそうない。その上私には今の環境から新しい友人を作るために行動する意志もない。
あまり人を誘う気持ちもなければ進んで企画する気持ちもないくせに、遊びたいという気持ちだけはあり、でも相手が思い浮かばずやめてしまう。会いたい人が明確なら、コストを割いて会いに行くことはできるけど、「〇〇をしたいので付き合って」とわがままを言えることはあんまりない。
誰かと何かをするには、「何かについてふいに話題にあがる」「両者ともに何かについて好意的である意思を確認した」段階を踏んだ後でないと提案できないと心のどこかで勝手に思い込んでいた。
なので、友人から突然「海外旅行に行こう」と言われたときは、「海外旅行って気軽に誘っていいんだ」という気持ちが、「誘ってもらってうれしい」と同じぐらいあった。
2020年は、「やりたいことがあるから人を誘う」、自分のわがままを先行させた誘いをしてみたい。


夏、社内異動があった。
春頃に死にものぐるいで勉強していた社内試験の結果、ほんの少しだけ昇格し(私にしてはよくがんばった)、1年いた部署から異動になった。
夏までの過去1年いた場所は正直散々で、仕事は非効率的で属人的で保守的、人間関係は村社会で忖度だらけの思い出したくないぐらいの場所だった。今はわりと革新的で協力的な部署(多分世間では通常レベルくらい)にいるので、のびのびやれている。残業は多いけど。仕事内容ももちろん大事だけど、やっぱり人間関係とかチームの雰囲気って大事なんだな、と再認識した。前部署に置いてきた後輩のことだけが気がかりだなと思う反面、心底抜け出せて良かったと思う。


秋、新しい推しができた。
PRODUCE101JAPANに出演していたキム・ヒチョンくん。
ビジュアル、ダンスもさることながら、とても愛情深く練習生思いなのにそれを表(番組上)に出すのはどうも下手で不器用な彼のことがめちゃくちゃ好きになった。彼は最後までほぼデビュー圏内の上位にいたにもかかわらず、デビューに挑戦する権利を放棄して辞退した。ただでさえ、自分の推しがデビューできるかどうかの国民投票でみんな情緒不安定になる番組な上に、異国の地での挑戦を辞退する選択をさせてしまったことが輪をかけて未だに落ち込む。
テーマ曲を踊る希望に満ちた笑顔を浮かべる彼の顔を見ては、申し訳ない気持ちになる。秋から今にかけての心の大部分を占めているのは彼だと言っても過言ではない。ありがとうヒチョ、あなたが元気で幸せであればそれでいいよ。健康を大事に・・・。
楽しむための趣味で、人生を振り回されたくないと思っていた。秋までは主にA.B.C-Zにほくほく幸せにしてもらってたので、こんなしんどいことあるんだ…と思ったけど、好きになったら負けだなという言葉をこんなに実感したことはない…。


冬は、友人の結婚をお祝いする機会を多くもらった。
大好きな友人たちから結婚の報告をする場に呼んでもらえてありがたいなと思う。彼ら・彼女らの意向によって、同じ場でも内容が全然違うし、どれも素敵な会だった。
今まで全然考えてこなかったけど、呼んでもらえると自分のことを考えるようになる。うんうん典型的な20代中盤女性の生活をしている。
結婚式は親と祖父母のための人生の参観日だと思ってるので結婚式は挙げたいと思う。その反面、わざわざ会費を払ってもらって報告したい人って誰だろう。難しい。結婚願望はさほどないけど、人生において誰かの1番となれる、選ばれることはうらやましいなと思う。
人生の階段を1段上った人間とそうでない人間の間では、少し乖離が生まれていて、たぶんそれは下から見上げる方が遠く見えるんだろうな。


特に大きな目標を立てることもなく1年が過ぎ、際立ってこれは正しい選択だったと思うこともないけど、特に間違ってもいなかったなと思う。
2020年は人に優しく、でもちょっとだけわがままに生きよう。あとできればそろそろ恋がしたいな〜。
原則無理せず充実した今を過ごせば、結果としてわりと満足度の高い1年になると思うので、2020年も、そういう感じでゆるりと生きていこう。